馬油
馬油は日本で昔から薬や化粧品として使われてきました。
効能は、やけど・日焼け・ひび・あきぎれ・切り傷・痔…など、皮膚の万能薬ともいえるほどです。民間治療薬として親しまれ、漢方を扱う病院でも、アトピーやニキビの治療薬として使われています。
◎浸透力
馬の脂は、不飽和脂肪酸を多く含みます。
人間の脂と非常によく似た性質をしているため、皮膚への浸透力はとても強力です。
馬油が皮膚に浸透して、脂が行き渡ると、水分・油分のバランスが整って、潤いのある肌になります。
◎解熱作用
馬の脂は解熱作用がある事でよく知られています。ねんざした患部等へ塗ると、熱を冷ましてくれるので、湿布薬としても使われます。熱をとって炎症を沈めてくれるので、やけどにも大変有効です。
◎抗酸化・殺菌作用
表面に脂の膜を作って、さらに皮膚内部に浸透して空気を逃がし、酸化を防ぐ作用があります。この作用で殺菌の侵入を防ぎ、殺菌してくれます。
そもそも馬油は、発案者が大やけどを負った事をきっかけに生まれたものです。
転んだ先に、真っ赤に焼けた大釜があり、左手に大やけどを負った発案者に、側にいた仲間が、馬肉の食べ残りの脂を患部に当てました。その後も馬油がやけどに効くか試してみようと、毎日黒く焼け焦げた患部へ塗り続けました。
2ヶ月がたつ頃、張り付いたガーゼの上から馬油を塗ろうとして、あまりのかゆさにガーゼをはがすと、黒く焼けた肌も一緒に剥がれ、その下にピンク色の肌が再生していました。
この大やけどした際、偶然側にあった馬の脂が、現在の馬油へと至ります。
